シミを薄くする方法と美白医薬品
シミが気になるけど、美容クリニックでレーザー等の治療を受けるのは躊躇してしまうという方は、まずはシミに効く成分が入った外用薬やサプリメントなどから始めてみてはいかがでしょうか。
シミを薄くする効果がある薬は、ドラッグストアで手軽に購入できる市販薬もあれば、成分やその濃度によっては皮膚科で処方箋をもらわないと手に入らない薬もあります。
当然ながら、やはり皮膚科や美容クリニックで処方される薬のほうが、シミを薄くする点でより効き目がいい成分や濃度になっています。
一言で「シミを薄くする」といっても、成分によって働きが異なりますので、自分が求める働きをしてくれる成分が入っているお薬を選びたいですね。
シミができる仕組みは、紫外線などの外部的な刺激を受けて、脳が「紫外線等から攻撃を受けているから肌を守るためにメラニンを作って」とメラノサイトという部分に指令を出します。
メラノサイトはメラニン色素を作り出す色素細胞で、脳からの指令を受けメラニン色素を生成します。
分泌されたメラニン色素は紫外線などの影響を受けている部分に広がって肌を守ろうとします。
これが日に焼けて肌が黒くなる仕組みでもありますが、シミを薄くするというのはこのメラニン沈着を取り除くということです。
役目を終えたメラニン色素は、そのまま肌の新陳代謝によって古い角質などを一緒に剥がれ落ちていくのですが、新陳代謝のサイクルが乱れたり、強い紫外線によってメラニン色素が過剰に分泌されていると、肌にメラニン色素が残ったままになってしまうことがあり、この色素が肌に沈着しシミができます。
シミを薄くする成分は大きく「メラノサイト内でメラニン色素を作る酵素の活性化を抑制する」ものと「メラノサイトにメラニン色素の生成を指示する伝達物質の働きを抑制する」ものに分けられます。
簡単に言えば「シミの素であるメラニン色素を作りにくくする」ものと「そもそもの原因であるメラニン色素を作る指示を妨害する」という感じがシミを薄くするということです。
メラニン色素を作りにくくする成分でよく使用されるものは「ハイドロキノン」「アルブチン」などいくつかあります。
「ハイドロキノン」は”肌の漂白剤”とまで呼ばれるほどの高い美白作用を持つ成分で、できてしまったシミを薄くする効果にも優れています。
ごく低濃度であれば市販薬にも配合されるようになりましたが、高濃度のハイドロキノンが配合されているのは皮膚科や美容クリニックでの処方薬のみとなっています。
シミ・くすみを薄くするハイドロキノン・トレチノインなどはこちらからご確認ください＞＞
また、トレチノインという成分も定番で、肌の新陳代謝を大幅にはやめてターンオーバーを促進して、肌の深層にあるメラニン沈着を浮かび上がらせて、ハイドロキノンの効果を高めてシミを薄くします。
ハイドロキノンとトレチノイン両方が入った美白クリームもあり、コスメライトクリームと言います。
↓↓
「アルブチン」は自然の植物に含まれる成分で、メラニン色素を生成する酵素に直接作用してくれます。
また、肌に吸収されると美白成分ハイドロキノンに変化してシミを薄くする効果もあります。
メラニン色素を作る指示を妨害する成分でよく配合されているのが「トラネキサム酸」です。
「トラネキサム酸」はメラニン色素の生成を抑えるだけでなく、肌の炎症を抑える働きもあるため、シミだけでなく肌荒れに悩んでいる方にもおすすめです。
シミのひとつである肝斑にも効果があるといわれています。
上記以外によく配合されているのが「ビタミンC誘導体」です。
ビタミンCはそのままの状態ですと酸化しやすく肌への浸透が悪くなりますが、誘導体にすることで状態を安定させることができます。
誘導体は体内で酵素反応を起こしビタミンCに変化します。
ビタミンCはメラニン色素の生成を抑え、シミそのものを薄くしてくれる効果があります。
美容に効くイメージがあるビタミンCはシミだけでなく抗酸化作用があります。
肌そのものの老化防止にも役立ちますので積極的に取り入れていきたい成分です。
ドラッグストア等で販売されている”シミに効く”とされている外用薬は、美容クリニックで使われているものと比べ成分や濃度はかなり抑えられているのが事実です。
手軽にいつでも購入できるのが魅力ではありますが、本気でシミを薄くしたいと思うなら、より効果が期待できるものを選択することが大切です。
クリニックによってはレーザー治療などを受けなくてもシミに効く外用薬を購入することができるところもありますので、無料カウンセリングを行っているクリニックを訪ねてみてはいかがでしょうか。
