肝斑とビタミンC融合体
ビタミンCがシミやくすみの改善に効果があるのは、皆さんご存知だと思います。
ビタミンCはそのままでは吸収されにくく不安定なため、化粧水やサプリメントには適さないと考えられてきました。
しかし免疫力を高めたり、肌を美しく保つために、ビタミンCはとても重要な栄養素です。そこで開発されたのがビタミンC誘導体です。
今回は肝斑治療における、ビタミンC誘導体の効果をご紹介します。
まず、肝斑について簡単に説明すると、30~40代の女性に多く見られる輪郭がはっきりしない、モヤっとしたシミことを指します。
頬骨周辺、額、口の周辺に現れることが多く、左右対称性があるのが特徴です。肝斑の主な原因は女性ホルモンの乱れや変化であるため、妊娠・出産あるいは低用量ピルの服用で現れることが多いと言われています。
また、強いストレスによりホルモンバランスが崩れることでも肝斑が現れることもあるため、ストレスの多い生活を送っている20代女性でも肝斑が出ることがあります。
ただし、女性ホルモンのバランスの変化が原因とされるので、閉経後には自然と消えることが多いでしょう。
一般的な肝斑治療についてお話します。
他のシミ(老人性色素斑など)と異なり、レーザー治療は肝斑が濃くなることがあるため、適さないとされています。
そのため、肝斑治療にはトラネキサム酸の服用と、ハイドロキノン・トレチノインなどの外用薬が併用されるのが一般的です。
トラネキサム酸はメラニン色素を生成するメラノサイトという細胞の働きを抑制し、メラニン色素の生成と沈着を阻止します。
ハイドロキノンもメラノサイトを破壊し、メラニン色素の生成を阻害します。また、トレチノインは肌のターンオーバーを促進し、既存のメラニン色素を体外へ排出する作用があります。
これらに加えて最近治療に取り入れられるようになってきたのが、ビタミンC誘導体です。それでは、次にビタミンC誘導体についてお話しします。
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ビタミンC誘導体とは何かについてお話します。
ビタミンCはとても不安定な物質で、そのままでは外用薬と内服薬としても適さないため、ビタミンCの成分に他の物質を配合し、開発されたのがビタミンC誘導体です。
このビタミンC誘導体は、水溶性ビタミンC誘導体・脂溶性ビタミンC誘導体・新型ビタミンC誘導体の3種類に大別されます。
各ビタミンC誘導体の効果・効能についてお話します。
全てのビタミンC誘導体に共通する効能は、メラニン生成を抑制しながら、新陳代謝を上げることでメラニン色素の排出促し、色素沈着を改善することです。
さらに、紫外線から皮膚を守る効果や、肌の真皮に作用して、ハリや弾力をアップする効果もあります。
水溶性ビタミンC誘導体は即効性が高く、水に溶けやすく、短時間で吸収されやすい特徴があり、主に化粧水や美容液などのローションタイプの化粧品に配合されます。
水溶性ビタミンC誘導体は刺激が強いため、敏感肌の人には適さないと言われています。
脂溶性ビタミンC誘導体は肌への刺激が穏やかで、肌の真皮層まで届きやすく、保湿性が高いとされています。
最大の特徴は、作用が穏やかなので、敏感肌や乾燥肌の人に向いています。こちらはクリームやジェルタイプの化粧品に使用されます。
進化型ビタミンC誘導体の特徴は、即効性が高く、浸透力が高いことに加え、アンチエイジング効果が非常に高く、シミだけでなくシワや弾力の改善も期待できます。
その浸透力は水溶性ビタミンC誘導体の100倍と言われています。
肝斑治療におけるビタミンC誘導体についてお話します。
肝斑治療ではトラネキサム酸・ハイドロキノン・トレチノインの3本柱での治療が一般的です。
さらに、ビタミンC剤の服用や、ビタミンC誘導体の外用剤が併用されることもあります。
ビタミンC誘導体を配合する化粧品のうち、配合量が少ないもの(医薬部外品)は薬局などで購入することが可能です。
しかし、高濃度なビタミンC誘導体外用薬(医薬品)を用いたほうが、より効果を実感することができるでしょう。
その場合は、肌の状態に応じて、最適なものを選択する必要があるため、美容クリニックや皮膚科で相談されることをお勧めします。
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