男性の肝斑
30代以上の女性の多くが頭を悩ませるシミですが、なかでも肝斑は30代?40代の女性によく見られます。
しかし、男性にも肝斑が出るのはご存知でしたか？
男性の肝斑発症率は女性に比べて低く、肝斑患者の5~10%程度だと言われています。
一般的に男性は女性ほど美容への関心が高くないため、仮にシミや肝斑があっても気にしない人が多いのが現状です。
そのため、実はもっと多くの男性が肝斑を発症している可能性も考えられます。
ここで肝斑について簡単に説明すると、顔の頬骨、額、口の周辺に左右対称に現れる薄いシミのことを指します。
30?40代の女性に多く見られ、他のシミ（老人性色素斑など）と異なり、輪郭がはっきりせずモヤっとしているのが特徴です。
肝斑の主な原因についてお話しします。
一般的にシミやくすみは紫外線への露出による、メラニン色素の沈着が原因となります。
一方、肝斑は女性ホルモンのバランスの変化や乱れが主な原因だと考えられています。
これは妊娠や低用量ピルの服用により、女性ホルモンのバランスが急激に変化した女性に肝斑が多く見られることからもわかります。
ホルモンバランスの変化や乱れが原因の肝斑ですので、ストレスが多い生活を送っていたり、睡眠不足が続いたりしてホルモンバランスが崩れると、20代でも発症します。
また、閉経を迎える頃には自然と薄くなり、目立たなくなるのが他のシミとは異なる点です。こ
のように、女性ホルモンのバランスの変化が主な原因の肝斑ですが、紫外線をたくさん浴びると既存の肝斑が濃くなることがありますので、紫外線対策は必要となります。
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肝斑に関係のある女性ホルモン
肝斑には女性ホルモンが関係していると説明しましたが、この女性ホルモンには女性らしさの要素となるエストロゲン（卵胞ホルモン）と、妊娠しやすしたり、妊娠を維持する働きがあるプロゲステロン（黄体ホルモン）の２種類があります。
女性はこの２つの女性ホルモンのバランスにより、生理周期を調整や、妊娠状態を保つことができるのです。
妊娠や、低用量ピルの服用によりこの２つのホルモンバランスが急激に変化すると、肝斑が敏感に反応します。それにより、顔を中心に斑が現れるのです。
女性ホルモンは男性にも存在するのかご存じですか？
女性ホルモンが女性のみが有すると思っている方も多いと思いますが、実は男性にも女性ホルモンは存在します。
その量は女性の約半分と言われていますが、男性の体内でも重要な役割を果たしています。
女性ホルモンの主な働きは、女性らしさや生理、妊娠のコントロール以外に自律神経の安定、記憶力の維持、骨を丈夫にするなどがあります。
さらに最近の研究では、女性ホルモンは免疫力を高めたり、がんや生活習慣病の予防にも関係があるとされています。
男性の肝斑の注意点についてお話しします。
男性の肝斑でも、基本的には女性の肝斑と特徴は同じです。ただし、男性は女性に比べてスキンケアを怠りがちです。
肝斑の主な原因は女性ホルモンのバランスの乱れや変化ですが、紫外線により濃くなることもあります。
そのため、肝斑ができてしまったらUVクリームなどで紫外線対策をする必要があります。
さらに肌が乾燥すると、肌のターンオーバー（若返り）が滞り、既存のメラニン色素が沈着したままとなります。
通常、メラニン色素はターンオーバーにより体外に排出されますが、乾燥により肌の機能が低下するとメラニン色素は肌の奥深くに停滞します。
そのため、適度な保湿により肌の状態を正常化することも、肝斑を悪化させないためには必要となるでしょう。
ただし、肌を強くこするなどで、皮膚に強い刺激を与えると肝斑が濃くなる可能性がありますので、保湿剤を使用する際は優しく肌になじませるのがポイントです。
肝斑はトラネキサム酸で治療する理由についてお話しします。
肝斑の治療はまずトラネキサム酸で治療します。
トランシーノという肝斑改善のサプリメントが市販されていますが、トラネキサム酸の配合量が少ないため、高い治療効果を得たい場合は、美容クリニックや皮膚科で高濃度のトラネキサム酸を処方して貰いましょう。
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