そばかす(雀斑)とは
赤毛のアンなどに代表される「そばかす」。
日本人でもそばかすが顔の悩みとしてあるという方も多いと思います。
そばかすは正式には漢字で「雀卵斑」と書き、「じゃくらんはん」と読みます。
スズメの卵のような模様が顔に浮き出ることからその名がつきました。
日本では通称の「そばかす」のほうが認知されており、なんと江戸時代から「そばかす」という言葉があったそうです。
これはそばの実を粉したときに、白いそばの粉の中に殻のカスが混ざっている様子が顔に散った模様に似ていることから「そばかす」と呼ばれました。
そばかすは先天性のものと後天性のものがあります。
小さな子供や欧米人に多いのは遺伝的な要素が強い先天性のそばかすで、ある程度の年齢になると出てくるのが主に紫外線が原因となる後天性のそばかすです。
鼻を中心として目元や頬の上部に散らばるようにできる小さい粒状の茶色い斑点です。
顔以外にも腕やデコルテ部分などにもそばかすが出ている方もいます。
そばかすはまったく日の光が当たらない生活をしていればできることはありませんが、紫外線を浴びることが引き金になって、肌細胞内にあるメラノサイトという色素細胞が肌を紫外線から守るためにメラニン色素を作り出します。
そばかすはこの肌が紫外線を浴びて黒くなる仕組みによってできると考えられていますが、なぜ小さな粒状に散らばるようにできるのかは解明されていません。
そばかすは遺伝的にできやすい体質というのが存在し、欧米人にそばかすの方が多いのはこの体質によるもので、欧米人の肌の組織が私たちとは異なるのが原因です。
シミやそばかすの原因となるのは肌にあるメラニン色素です。
紫外線から肌細胞の核を守るためにメラニン色素が分泌され、それが新陳代謝の乱れなどが元となりシミやそばかすになります。
欧米人には人種的にメラニン色素をほとんど分泌しません。
その代わり肌を紫外線などの外的刺激から守るために肌の角質層と呼ばれる表面の層が分厚くなっています。
逆に私たち東洋人はメラニン色素を持つ代わりに肌の表面の角質層は薄く、肌の奥にある真皮層が厚くなっています。
アフリカンの方ははさらにメラニンが非常に多い人種です。
これはアフリカンが多く住む地域を重い浮かべてみると、太陽の光がとても強い地域だということからもわかります。
彼らは遺伝子に紫外線に強い肌を持って生まれるよう刻み込まれているのです。
日本人で遺伝的な要素の強い先天性のそばかすができている方は、思春期を迎えるころに最も増え、思春期を過ぎるころを境にどんどん色が薄くなり、加齢とともに消えていく方が多いようです。
ただし、いずれ消えるものだと楽観視して紫外線ケアをしないままですと、紫外線の刺激でメラニン色素が分泌されそばかすの色が濃くなり消えにくくなることもあります。
大人になってからそばかすが気になるようになったという方は後天性の場合が多く、一番多い原因は紫外線ですが、肌に負担となる間違ったスキンケアや洗顔、ストレスやビタミン不足などもそばかすができる原因だと考えられています。
欧米ではそばかすはチャーミングポイントとして認識されており、女優やモデルの中には化粧でわざわざそばかすを顔に書き込んでいるという方すらいるそうです。
これは欧米人のなかではそばかすは「できて当たり前」であるという前提があるものだからです。
”太陽の光をたくさん浴びて外で元気に遊ぶ子にできやすい”というそばかすが顔にあることは、元気で明るい子というイメージを持たれるからなのかもしれません。
日本では残念ながらマイナスのイメージしかないそばかすですが、きちんとケアをすることで後天的にできたものも色を薄くし限りなく目立たなくさせることはできます。
そばかすに限らず、顔にできるシミの多くは様々な理由で肌の新陳代謝のサイクルが乱れることが原因で現れることが多いです。
正しいスキンケアを知り、睡眠時間をできるだけとり、なるべくストレスを溜めない生活をしたり、自分なりのストレス解消方法を見つけることもそばかすをできにくくし、またできてしまったそばかすを薄くするためにはとても大切です。
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