肝斑治療のビタミンCシナールとは?
肝斑の治療にはトラネキサム酸の服用が第一ですが、最近ではトラネキサム酸と一緒に飲むと効果が高まると言われているのがビタミンCです。
シナールというビタミン剤が処方されることが多いようですが、通常のビタミンCサプリメントではなく、複合ビタミン剤と呼ばれ、ビタミンC、アスコルビン酸、パントテン酸カルシウムが含まれているのが特徴です。
シミや肝斑の治療には従来からビタミンCの服用が推奨されてきましたが、抗酸化作用があるため肝斑にも効果があると言われています。
あくまで補助薬のため、トラネキサム酸の服用無しにビタミンCのみ服用しても肝斑治療の効果は期待できません。
シナールについてお話します。
しみ、肝斑、そばかすや日焼けによるメラニン色素の沈着を改善する際に服用が推奨される内服薬で、アスコルビンという成分が配合されています。
シミや肝斑などの予防ではなく、すでにできた症状にある程度の有効性があり、メラニン沈着に作用して薄くするとされています。
複合ビタミン剤と呼ばれますが、ビタミンCのため美白以外の疲労回復などにも効果が期待できます。
抗酸化作用があり細胞の酸化を抑制する点から、ある程度の肌のアンチエイジング効果も期待できます。
ただし、シナール単体ではシミや肝斑の治療効果は限定的のため、シミやくすみの治療にはハイドロキノンとトレチノインクリームの併用、肝斑治療にはトラネキサム酸を柱として、補助的にシナールでビタミンCの補充が良いとされます。
医薬品の専門サイトではシナールの効果は以下のように説明されています。
食事から十分なビタミン補給ができない場合(特に授乳中や妊産婦)のビタミン補充、炎症後のメラニン色素沈着などの改善に服用し、効果が見られない場合は継続的な使用はすべきでない。
薬効薬理の観点からはいかの3つの記載があります。
- メラニン色素の生成を抑え、すでに沈着したメラニン色素の改善を促進
- 細胞の抗酸化作用(疲労回復にも効果)
- コラーゲン生成と維持への作用
メラニンの生成抑制と沈着した色素への作用はシミや肝斑に直接関係ありますし、抗酸化作用は必ずしも美肌だけではありませんが、コラーゲン生成の作用が少なからずあるとされますので、とらないよりはとったほうが良いでしょうか。
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シナール錠(ビタミンC)の効果とは?
肝斑、シミ、くすみ改善にはトラネキサム酸、ハイドロキノン、トレチノインなどと同時に必須とされるビタミン剤がシナール錠です。
商品名のシナールの語源をご存じですか?
「肌が白くなる」→「しろなる」→「シナール」 らしいんですね、、。少々関西弁が入ってますが、意外と知っている人は少ないはずです!
シナール錠は単なるビタミンC錠剤ではなく、アスコルビン酸と呼ばれるビタミンCのほかにパントテン酸という酸が同時に配合されており、複合ビタミン剤に分類されます。
ビタミンCは肌の健康、特に美肌効果に優れたビタミン類で、肌のターンオーバー効果が期待できます。
シミやくすみ、肝斑を薄くするには溜まったメラニン色素(メラニン沈着)を肌のターンオーバーを早めて浮き上がらせ、同時にハイドロキノンなどで薄くするのですが、ビタミンCは肌のターンオーバーを促進します。
しかし、肌のターンオーバーを早める成分と言えばトレチノインでビタミンCの数百倍?とも言われますので、シミクスミ肌の改善にはハイドロキノンとトレチノインを一緒に使う理由です。
複合ビタミン剤シナールに話を戻すと、肌の健康に貢献する以下のような美肌効果があります。
- 肌の免疫を高めて肌トラブルに強くなる
- 美白作用がある
- コラーゲンを作りやすくする
- ストレスに耐えうる抗ストレスの作用がある
- 吹き出物やニキビの原因でもある皮脂の生成を抑える
肝斑やシミクスミを改善するには基本はトラネキサム酸やハイドロキノンの美白剤を主流として、ビタミンCを豊富に含むシナール錠の併用が良いでしょう。
肌のターンオーバー、美白効果以外にも沢山の肌に嬉しい効能がたっぷりなビタミンです。
シナールやビタミンCの服用方法は?についてお話します。
普段からビタミンCや総合ビタミン剤を飲んでいる女性も多いでしょうが、肝斑やシミクスミを改善するには1日のビタミンC服用量はどれくらいかご存じですか?
まず大事なことは、ビタミンCは美肌に全てが使われるわけでなく、それ以外の体の健康に使われるので生活習慣によってはビタミンCが足りておらず、肌のシミクスミなどの肌トラブルとして現れていることがあります。
ビタミンCは他のビタミンや栄養素と同じように、肌の健康よりも体の重要な器官の健康維持に優先されますので、美肌を目指している場合はシナールなどビタミンCをたくさん補給することが必要です。
シミクスミ、肝斑などの美肌目的でシナール錠を服用する場合、1日1500〜2000rのビタミンCの摂取が必要と言われています。シナールは1錠に200mgのビタミンC配合なので10錠飲めば美肌にも十分ということですね。
美容クリニックでシナール錠を処方される場合も1日の摂取は2000mgとされています。ビタミンCを普段以上に服用すると下痢気味になる方もおおいですので、要注意です。
肝斑やシミクスミの美白の場合シナールはあくまでトラネキサム酸の補助的に摂取するものですから、トラネキサム酸無しにシナールのみ服用していても美白効果は限定的です。
シナールの特徴は?についてお話します。
ビタミンCのアスコルビン酸とパントテン酸(ビタミンB)が配合された複合ビタミンがシナール錠です。シナール1錠にアスコルビン酸とパントテン酸は以下の容量が配合されています。
- ビタミンC(アスコルビン酸)・・・200mg
- ビタミンB5(パントテン酸)・・・3mg
通常の成人の場合ビタミンCは1日に100rでビタミンBは5rなのでシナール1錠の服用でビタミンB、Cの摂取量は十分とされますが、あくまでこれは健康を維持するうえでの摂取量で、美白目的となるとビタミンCは2000rまででシナール錠は10錠までの摂取になります。
ビタミンCが美白に効果がある理由はシミくすみ、肝斑の原因のメラニン色素の沈着を抑制することや、コラーゲンをより多く作り出すこと、抗酸化作用があることも肌の老化を抑えてくれる理由です。
シナールは肌のメラニン沈着を抑えること、副作用の心配もないこと、抗酸化作用で肌の免疫や抵抗力を向上させることなどが特徴です。
シナールの副作用は?についてお話します。
医薬品ではなくビタミンCとビタミンBがシナールの成分のため、お薬のような副作用は一切ありません。食物に含まれるビタミン類と全く同じだからですが、もちろんビタミンにしてもどんな栄養素も取りすぎるとよくありません。
シナールの主要な副作用は下痢や嘔吐、胃の違和感など胃腸系の症状です。
ビタミンCは取りすぎるとお腹が緩む場合もあるようで下痢の原因のようです。同時にシナールのビタミンBも腸の活動を高めて下痢の原因にもなるとされています。
シナールのビタミンCとビタミンBはいずれも水溶性ビタミンに分類され、水分の溶けて尿として排出されるため、取り過ぎたからと言って体内に蓄積されませんし、不要分は出てゆくため心配はありません。
普段からビタミンC、ビタミンBを沢山摂取している場合はあえてシナールを服用しても不要分として尿から排出されます。ですので日々の食事やビタミン剤の摂取で十分ビタミンB,Cを摂取している自信のある方は、シナールを服用しても尿から出ていくため尿が普段よりも黄色になっていると思います。
トラネキサム酸、ハイドロキノンやトレチノインなど主要な美白薬とシナールの併用についての説明とさせていただきます。
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