シミの原因はメラニン沈着
シミができやすいと言われているのは紫外線が厳しい夏ですが、これはシミが紫外線から肌を守るためにできるのと関係があります。
私たちの体を作っている細胞ひとつひとつには核が存在し、この核に紫外線が当たると細胞が死亡したり、皮膚がんが発生する原因になります。
そのため皮膚はメラニン色素を作り出し、紫外線が当たっている場所周辺にメラニン色素を供給するため、肌が黒く見えるようになります。
このメラニン色素が日傘のような役割をすることで紫外線から細胞内の核を守ろうとするのです。
これが日に当たると肌が黒くなる理由です。
このメラニン色素によって黒くなった肌は肌細胞のターンオーバーによってどんどん肌の表面へ上がっていき、やがて古い角質や汚れとともに剥がれ落ちて新しい細胞に生まれ変わります。
そのため、日焼けして黒くなった肌も元の肌の色に戻っていくのです。
ところが、強い紫外線を浴び続けるなどして肌にダメージが蓄積すると、メラニン色素が過剰に供給されるようになり、肌細胞のターンオーバーが正常に行われなくなってきます。
ターンオーバーの周期が乱れることによって肌のメラニン色素が正常に排出されなくなり、肌細胞にどんどん蓄積されていってしまい、これがシミになります。
ターンオーバーの周期は10歳代〜20歳代でおよそ28日周期といわれていますが、年齢を重ねるごとに周期が伸びていき、30歳代〜40歳代でおよそ35日〜40日くらいかかるようになります。
ターンオーバーの周期が長くなるとメラニン色素が肌に残りやすくなってしまうため、若いころよりもある程度の年齢のほうがシミができやすくなります。
肌にシミができるかできないかはターンオーバーが大きく影響しているといえますが、肌のターンオーバーは生活習慣や食生活の乱れ、睡眠不足やストレスなどですぐに周期が乱れるため、直接のシミの原因としては紫外線が最も大きいものの、体が不健康な状態であるということもシミの原因といえるかもしれません。
肝斑という女性特有のシミがありますが、これは女性ホルモンの分泌量の乱れなどが原因のひとつではないかと考えられています。
女性ホルモンもストレスや睡眠不足、不規則な生活や食生活の乱れでホルモンの分泌が不安定になるといわれているため、不健康な生活は肌のターンオーバーの周期を乱し、紫外線によるシミができやすくするばかりか、肝斑のようなシミの原因にもなりうるというわけです。
また、シミには同じ場所に繰り返し摩擦が起こることが原因でできるものもあります。
特に女性は下着がよく触れる足の付け根部分が黒ずんでしまっている方が多く、これもシミのひとつです。
脚口が大きく開いているものを選ぶなどして皮膚が擦れないような下着を着用することで皮膚が黒ずんでシミになってしまうのを防ぐことができます。
ニキビ痕や傷痕、虫刺されの痕が残ってしまう炎症性色素沈着もシミのひとつです。
これは炎症が起こった場所に色素が沈着してシミになってしまうのが原因で、ニキビをつぶしてしまったり、ひっかいてしまったり、肌が深く傷ついて肌細胞の修復がうまくいかないと起こります。
私たちの肌は日々様々な刺激に晒されています。
紫外線だけに気を付ければシミを防ぐことができるのかといえばそうではなく、食生活や生活習慣、ストレスや睡眠など内面的なものがシミの原因になるということを知っておかなければいけません。
いくら日焼け止めをしっかり塗って日傘を差して生活していても、睡眠不足だったり食事の栄養バランスが偏っていたり、強いストレスを感じている状態では、シミの発生を防ぐことはできない恐れがあります。
もちろん日焼け止めなどで紫外線から肌を守ることはとても大切ですが、まずは自分の生活をしっかりと見直し、体の内側からもケアしていくことを心がけてください。
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